蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

私が選ぶ3曲

31、森昌子 変幻自在

久し振りに3曲を見つけた。世に三大云々と称せられるものは多く、それらは種々雑多で広範囲である。高3トリオもそうだが三人娘や御三家、三筆、三都、三代集、三名瀑、三名園、三大珍味と次から次へで、枚挙に事欠かない。だが、先ずは三種の神器だろうし日…

30、森昌子 シャンソンを歌う

シャンソンとはフランス語で歌のこと。フランス語で歌われた歌をシャンソンと言う。60年代を過ぎると別呼称されるジャンルも出て来るが、それでもシャルル・アズナブールの「Hier encore」はシャンソンだろうし、森昌子はシャンソンを歌ったということでいい…

29、森昌子と1972年頃

1、「ルイジアンナ」(1972) 歌手:キャロル、作詞:大倉洋一、作曲:矢沢永吉 キャロルは森昌子がデビューした72年暮れにデビューしている。この時、矢沢永吉は23歳であり、森昌子の10歳上という事になる。この10という数字がこの後も何度か出てくるのに…

28、森昌子をカバーする

1、「せんせい」(1972年) オリジナル歌手:森昌子、作詞:阿久悠、作曲:遠藤実 歌:神園さやか http://www.youtube.com/watch?v=YuWy8UNrTA0 しかし、好感を持てたことは事実で、収録が始まって、歌う順番を待っている姿を見ていると、素朴で、可憐で、花…

27、森昌子 カバーフォーク(2)

1、「無縁坂」(1975) オリジナル歌手:グレープ、作詞・作曲:さだまさし 歌:森 昌子 日本テレビのドラマ「ひまわりの詩」の主題歌。舞台は東京都文京区湯島四丁目にある無縁坂。森鴎外の小説「雁」で知られるようになった坂だという。これはキャニオンに…

26、森昌子 心のままに

天才少女の苦悩や迷いがこの頃の彼女には良く見られ、いわゆる「哀愁の頃」でもあるのだが、その切なくも遣る瀬のない思いに揺れながら歌う様が感じられる3曲である。 天才であるが故の期待と自らが課したであろう足枷とに負担を感じることもあるだろうが、…

25、森昌子と民謡

1、「会津磐梯山」(福島県) 会津地方で広く盆踊り唄となっている「会津磐梯山」は、会津民謡「玄如節」からの転用で、昭和10年頃に小唄勝太郎のレコードに吹き込まれ、「おはら庄助さん なんで身上つぶした…」のおはやしが入り、「会津それが全国的に広まり…

24、森昌子 フォーク風(続き)

前回、「森昌子フォーク風」の3曲目に「吉祥寺物語」を挙げ、また不明の作詞作曲者をREIさんに教えて頂いたりもしたが、書き足りない感じがするので少し補足する。 REIさんの「想い出そして未来…」には大変お世話になっており、改めて御礼申し上げたい。ま…

23、森昌子 フォーク風

1、 少年時代(76年) 歌手:森 昌子、作詞:阿久 悠、作曲:遠藤 実 阿久悠の詞であるが、「フォークのギター」「ジーパン」「野良犬」「髪の毛長く伸ばしても」「傷つけあって生きるより」「僕には僕の夢がある」等、当時のフォークに使われそうな言葉が多…

22、森昌子 女学生

1、「女学生」(1964年) オリジナル歌手:安達明、作詞:北村公一、作曲:越部信義 歌:森昌子 LP「中学三年生」(1972年)より http://youtu.be/XGR2N_6GNL4 (12.2) :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::…

21、森昌子 時代の歌謡曲

「時代の歌謡曲」と書いているが正確に言えば時代ではない。その時である。昭和39年(1964年)、東京オリンピックのあった年の3曲を選んだ。昭和39年には次のような出来事があった。 「東京オリンピック」94ヵ国7495人が参加。日本は 金16銀5銅8を獲得 「東…

20、美空ひばりと森昌子

1、 「あの丘越えて」(1951年) オリジナル歌手:美空ひばり、作詞:菊田 一夫、作曲:万城目 正 歌:森昌子と美空ひばり 昭和26年の松竹映画「あの丘越えて」の主題歌。瑞穂春海監督によるこの「あの丘越えて」は、ひばり(当時14歳)演じる少女と鶴田浩…

19、篠原義彦と森昌子

篠原義彦は円広志の本名である。円広志は1978年にデビュー曲「夢想花」を大ヒットさせたがその後ヒット曲には恵まれず、いわゆる一発屋とされる。それ故いじられ役タレントとしての出演が多いが、作曲家としても多くの歌手に曲を提供しており、その一つが「…

18、森昌子 カバー演歌(2)

1、 「未練の波止場」(1957年) オリジナル歌手:松山恵子、作詞:松井由利夫、作曲:水時富士夫、(歌:森昌子) 松山恵子は「お恵ちゃん」の愛称で知られるが、これは紅白で、その時の司会者江利チエミが言ったのが最初とされる。後に松山は「おかげで落…

17、森昌子 抒情歌

1、「城ヶ島の雨」(大正2年) 歌手:奥田良三、作詞:北原白秋、作曲:梁田貞、(歌:森昌子) 大正2年(1913年)、島村抱月の依頼を受けて白秋が作詞。白秋は前年に姦通罪で告訴されて社会の激しい非難の中にありながら、その女性と共に移り住んだ三崎町…

16、森昌子 赤い糸の思い出

悲しみ隠し桟橋に虚ろに影を映す時、誰でも人は寂しさに見えない糸を見るという。夢を失くした青春を海の暗さに散らしても、それでも人は小指から見えない糸が出るという。それはあそこのあの窓に明かりのついたあの窓に、きっとつながる赤い糸。 遥か彼方の…

15、森昌子 カバーフォーク

1、「愛する人に歌わせないで」(1967年) オリジナル歌手:森山良子、作詞、作曲:森田公一 1974年12月LP「おかあさんに捧げる歌」より(歌:森昌子16歳) いわゆる反戦フォークだが、落ち着いたメロディラインが歌詞の通り子守唄風で、より強いメッセージ…

14、森昌子 潮来花嫁さんと矢切の渡し

1、「潮来花嫁さん」(1960年) オリジナル歌手:花村菊江、作詞:柴田よしかず、作曲:水野富士夫 1975年1月浅草国際「おめでとう森昌子ショウ」(森昌子16歳) 森昌子デビュー3年後の16歳の歌唱であるが、その哀感には特筆するものがある。 http://www.yo…

13、森昌子 あの頃の旋律

1、「愛をこめて」 作詞:森 昌子、作曲:あかのたちお 1981年9月「10周年記念リサイタル」 歌:森昌子22歳 彼女自身の手になる歌詞で、この頃の彼女の想いが書かれている。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::…

12、森昌子 オリジナル演歌

1、「古都の別れ歌」 歌手:森昌子、作詞:土井あきら、作曲:桜田武男 1975年12月 LP「あの人の船行っちゃった」(森昌子17歳) ふと開けた障子越しに、幽かに響く列車の音にさえ涙が溢れてしまう。蛍は籠の窓を開けても離れず、じっとして明滅を繰り返え…

11、森昌子 昭和の流行歌

1、「夜のプラットホーム」(昭和22年) 歌手:二葉あき子、作詞:奥野椰子夫、作曲:服部良一 1947年(昭和22年)に二葉あき子が歌ってヒットした彼女の代表的な曲とされるが、もともとは淡谷のり子が歌ったもの。1939年(昭和14年)に、映画『東京の女性…

10、森昌子 デビュー三部作

1、「せんせい」(1972年7月) 歌手:森 昌子、作詞:阿久 悠、作曲:遠藤 実 「紅白」初出場は1973年12月、15歳になるのを待っての出場だった。どぎついばかりの詞を書いてきた阿久悠が、初めて書いた童画風色合いの抒情詞がこの「せんせい」である、と本…

9、森昌子 追憶の旋律

1、「南国土佐を後にして」(1959年) 歌手:ペギー葉山、作詞、作曲:武政英策 この曲は厳密な意味でのヨナ抜き音階ではないが、全体的にはヨナ抜き5音階、都節風に作られており、後半の土佐民謡「よさこい節」と共に日本的な音階構成になっているという。…

8、森昌子 エンディング曲

1、「この胸の幸せを」 作詞:杉 紀彦、作曲:佐々木勉 1977年7月「ビッグショー」 歌:森昌子18歳 http://www.youtube.com/watch?v=zGHzBhs9zm0 「高3トリオ解散コンサート」はこの「ビッグショー」放送日の4ヶ月前であり、アメリカへの旅立ちは、彼女の著…

7、森昌子 昭和の名曲

1、「雪の降る町を」(昭和28年) 歌手:高 英男、作詞:内村直也、作曲:中田喜直 昭和24年10月から昭和27年4月まで放送されたNHKドラマ「えり子と共に」の挿入歌であるが、評判が良かったため昭和28年2月に「ラジオ歌謡」としても放送された。またモデル…

6、森昌子 ラジオ歌謡

1、「さくら貝の歌」(昭和24年) 作詞:土屋花情、作曲:八洲秀章、歌:森昌子、 この歌は、NHK「ラジオ歌謡」として昭和24年7月に放送されたが、既に、八洲は昭和18年にこの歌を完成させていた。それは、病で失った恋人の面影を抱いて鎌倉に住み、浜辺で…

5、森昌子 カバー演歌(1)

1、「涙の連絡船」 オリジナル歌手:都はるみ、作詞:星野哲郎、作曲:市川昭介 阿久悠を驚嘆させた天才少女が、決戦大会ではキーを半音上げてせつせつと歌う。 http://www.youtube.com/watch?v=YHfxcSdcjSI ::::::::::::::::::::::…

4、付録:淡谷のり子

1、「ドンニャ・マリキータ」(1935年・昭和10年) (詞:瀬沼喜久雄、歌:淡谷のり子28歳) 日本のシャンソン歌手第1号といわれた淡谷のり子のヒット曲。日本人はずっとこの歌を日本の曲と思っていたそうだが、実際はスペインで作られた曲。 ::::::…

3、淡谷のり子と森昌子

1、「別れのブルース」(1937年・昭和12年) オリジナル歌手:淡谷のり子、作詞:藤原 洸、作曲:服部良一 (1976年9月放送 森昌子17歳、淡谷のり子69歳、高橋圭三58歳) 当時の12chでの5周年特番「熱唱!愛と涙で綴る歌一筋の青春」で歌う森昌子の姿である…

2、森昌子 母に捧げる歌

森昌子には選抜高校野球行進曲にもなった「おかあさん」やLP「おかあさんに捧げる詩」等、母を題材にした歌が多くあるが、独断で3曲を選んでみた。それぞれの年齢に応じた母への想いが感じられる3曲でもある。少女は娘となり、そしていつの日か母の許を離れ…