2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧
十二神将婆娑羅と花びら その時が来る前に自らを朱に染めて落ちる花があるという。その色は永遠に変わらない。 日を待たず花くれなゐに落ちる時
飯島晴子の「はんざきの…」から連想の句。こんな世界だろうか。これはまた月光菩薩の夜でもある。 朝顔のつる紫に染まる夜 即是。 ーーーーーーーーーーーーー ピアノソナタ「月光 第1楽章」(ベートーヴェン) http://youtu.be/DrQwwDgQJq4
今は昔、空飛ぶ鳥に思ふ人の所在を尋ねる者ありけり。ありやなしやと惑ふ程に小さな魚水面より跳ねて踊りぬ。名おば都たなごとなむいひける。 名にし負ふひむがしの魚氷に上る 嗚呼。
冬来りなば春遠からじという。しかし、苦難の末にダイダロスの翼に塗り込められたイカロスの夢は、脆くも剥げ落ちてしまう。 イカロスの夢の行方や春うらら 南無。
「松葉の流れる町」にそれらしい羊羹が出てくるのですが、モデルはこの『小ざさ』。客が早朝から並ぶようになったのは70年に入ってからのことと聞いたことがある。72、3年頃からだろうか。とにかく手に入れるのが大変なんです。 ・吉祥寺「小ざさ」 http://y…
12月6日、およそひと月位後に明治座で遠藤実生誕80周年記念のメモリアルコンサートがある。既にチケットは完売のようだ。残念ながら私は行くことはできないが。 先生のお弟子さん達とも言うべき出演者は、おチヨさんをはじめ、青い目を愛した男やイツキのあ…
しかし紙飛行機、空を舞う姿こそが似つかわしい。その想いは胸にあるのだろう。 飛ばざるも紙ヒコーキの空高し 井上陽水「紙飛行機」 http://youtu.be/bVw4BasDJvs
連れに糟糠の妻の資格はある。しかし残念ながら糟糠の妻ではない。終までその資格を持ったままということになるだろう。その責は私にある。 糟糠の妻とはまことしもつかれ しもつかれは栃木県の郷土料理。食べた記憶はない。由緒ある料理らしいのだが、写真…
パステル、色鉛筆 以前に描いた絵を額縁に入れてみた。ドール・マコさんの純情俳句なら「汝はかぐや…」の頃だが、地上ではこんな歌が似合う。「無礙な、それ故、ひとしお魂にしみる哀感で」(「伸子」宮本百合子) 無礙なるや月にあるとは無礙なるや 森昌子…