蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

俳句31 しもつかれ

 

 連れに糟糠の妻の資格はある。しかし残念ながら糟糠の妻ではない。終までその資格を持ったままということになるだろう。その責は私にある。


 糟糠の妻とはまことしもつかれ


 しもつかれは栃木県の郷土料理。食べた記憶はない。由緒ある料理らしいのだが、写真を眺め味はともかく見ためがなあ、などとも思う。しもつかれとはこんな料理である。また季節感の強いものなので、勝手ながら冬の季語としている。 

 しもつかれとは北関東地方(主に栃木県方面、群馬県茨城県方面なども)に分布する伝統の郷土料理で、初午の日に作り赤飯と共に稲荷神社に供える行事食。鮭の頭と野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理である。地域によりしもつかり、しみつかり、しみつかれ、すみつかれ、すみつかりとも呼ぶ。
 「宇治拾遺物語」「古事談」などの説話にも記述されている「酢むつかり」を起源とする説が有力であり、江戸期、飢饉の時に飢えを凌ぐための食物である救荒食としてよく使われるようになった。


 作り方は、鮭(新巻鮭)の頭・大豆(節分に撒いた残り)・大根・人参・その他の余り物を細切れにしたり、目の粗い大根おろし器の鬼おろしで粗くすり下ろして酒粕と共に煮込む。地域によっては油揚げを刻んで入れることもある。調味料を一切用いず、鮭や酒粕の量を加減することで味を調整するのが一般的である。また、栃木県の真岡市などでは、これらの材料に少量の酢を入れることもある。
 このしもつかれは、2007年12月18日に農林水産省の主催で選定された農山漁村の郷土料理百選において、ちたけそばと共に栃木県を代表する郷土料理として選出されている。(「ウィキペディア」より)

「食べなさいよ、ほら。あなたも潔くないなあ、栃木の生まれでしょ」
などという声が聞こえてきそうだ。


 飛ばざるは紙ヒコーキの潔さ
 何度放り投げても地面に一直線。急降下を繰り返す紙飛行機を作ってしまうことがある。
「だって、飛べないもん」
との声をよそに、「エイッ」と、もう一度投げてみるが結果は同じ、急降下。
「だから飛べないって言ったでしょ」
と、紙飛行機は当然のように言う。
 成程、潔い。かくあるべきか。