蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

手紙11 In Wildness Is the Preservation of the World

「小山みどりの手紙」 雅子ちゃん、お久し振り。少し暑くなってきましたが、いかがお過ごしですか。体を壊さないよう、大事な喉を痛めないよう気をつけて下さい。 私、この前、参考書を探しに本屋さんへ行ったのですが、気晴らしに眺めていた植物関係のコー…

松葉の流れる町(13)

その夜、アパートに着いてからも、はにかんだような少女の顔が浮かんで来てなかなか寝つけなかった。昨年の夏、純一と二人で山野を歩いた後に偶然出会った少女と、その顔は重ならない。無心に歌う少女は、後で中学生だと知ったが、足を止めて盗み聴いても、…

28、森昌子をカバーする

1、「せんせい」(1972年) オリジナル歌手:森昌子、作詞:阿久悠、作曲:遠藤実 歌:神園さやか http://www.youtube.com/watch?v=YuWy8UNrTA0 しかし、好感を持てたことは事実で、収録が始まって、歌う順番を待っている姿を見ていると、素朴で、可憐で、花…

27、森昌子 カバーフォーク(2)

1、「無縁坂」(1975) オリジナル歌手:グレープ、作詞・作曲:さだまさし 歌:森 昌子 日本テレビのドラマ「ひまわりの詩」の主題歌。舞台は東京都文京区湯島四丁目にある無縁坂。森鴎外の小説「雁」で知られるようになった坂だという。これはキャニオンに…

26、森昌子 心のままに

天才少女の苦悩や迷いがこの頃の彼女には良く見られ、いわゆる「哀愁の頃」でもあるのだが、その切なくも遣る瀬のない思いに揺れながら歌う様が感じられる3曲である。 天才であるが故の期待と自らが課したであろう足枷とに負担を感じることもあるだろうが、…

3-2森昌子 天才少女走る

しばしの休息は必要だったろう。天才少女は再び走り出す。あの青年の目指した荒野に向かってである。その荒野の彼方で秋津が彼女を待っている。そこは国のまほろば、秋津の島である。 「天才少女の旅立ち」に続くものであるが補足の意味も含めて一部重複する…

松葉の流れる町(12)

次の駅では多くの乗客があった。その中の隣に席を占めた四人の若者達はギターケースを網棚に載せるのに大騒ぎである。網棚に手が届かず四苦八苦していた小柄なおかっぱ髪の男が、代わりに上げると言う大柄なチューリップ帽の男の手を邪険に払って、自分で載…

松葉の流れる町(11)

列車は空いていた。8月もまだ10日ばかり残しており、帰省者の帰京はもう少し後になるのだろう。 窓越しに見える山間の僅かな耕地は低地を蛇行し、濃い緑を揺らして遠くの町並みに続いている。その町の奥の霞んだ山々の上には真っ白な雲が浮いている。少し…

25、森昌子と民謡

1、「会津磐梯山」(福島県) 会津地方で広く盆踊り唄となっている「会津磐梯山」は、会津民謡「玄如節」からの転用で、昭和10年頃に小唄勝太郎のレコードに吹き込まれ、「おはら庄助さん なんで身上つぶした…」のおはやしが入り、「会津それが全国的に広まり…

24、森昌子 フォーク風(続き)

前回、「森昌子フォーク風」の3曲目に「吉祥寺物語」を挙げ、また不明の作詞作曲者をREIさんに教えて頂いたりもしたが、書き足りない感じがするので少し補足する。 REIさんの「想い出そして未来…」には大変お世話になっており、改めて御礼申し上げたい。ま…