蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

時代22、こころ、それは先生(2)

RCサクセションと森昌子の最終回 この明治の精神は「先生」ばかりでなく、漱石にとっても重要な意味を持っていた。漱石はその殆どを明治の時代に生きた人である。前述の先生の言葉「その時私は明治の精神が天皇に始まり天皇に終わったような気がしました。最…

時代21、こころ、それは先生(1)

時代17、18、19の続き、RCサクセションと森昌子の最終回その1 阿久悠は「先生」を「せんせい」と書き直して少女っぽい抒情を感じたと言い、そしてこうした童画風色合いの抒情詩は何とも心もとなく頼りないものであったと言う。しかし、その詞に感じられた少…

Edesu28、天上の伎楽

鉛筆 ヴィデヤーダラはインドラ神に従うインド神話伝説上の妖精たちで、空中に住み、天上の伎楽を司る存在であったという。密教においては「持明者」と漢訳される超自然的な叡知と超能力を備えた半神半人の存在で、しばしば真言行者と同一視される。その意思…

Edesu27、川崎の風

鉛筆 その真菰。それは「船頭小唄」に歌われたあの真菰である。この歌は抒情に浸る歌ではない。当時の暗い世相を反映している。森繁久弥がひょうひょうと歌っても、底を突き詰めれば庶民のやるせなさや自棄的な風潮が見えてくる。情緒に訴えるのではなく、ひ…

俳句15 真菰繁れる

歌川広重「川崎六郷渡舟」 歌川広重「庄野白雨」 前回、六郷を渡って川崎に着くや否や、ドラえもん電車に話が及び、当時の川崎については触れることができなかった。歌川広重の東海道五十三次より「川崎六郷渡舟」で当時を偲んでいただきたい。そしてもう一…

Edesu26、神の知らぬ情

「草枕」の画家である主人公はなかなか絵が描けないでいる。不思議な女、那美が気になるが、彼女には一つだけ何かが欠けていた。 矢張御那美さんの顔が一番似合う様だ。然し何だか物足らない。物足らないとまでは気が付くが、どこが物足らないのかが、吾なが…

時代一覧(1〜20)

時代1、森昌子の履歴 なし 時代2、森昌子のシングル盤 なし 時代3、40周年 (1)イーグルス「ホテルカルフォルニア」(1976年) 時代4、森昌子の故郷 宇都宮 (1)映画「遠雷」(1981年) (2)森昌子「港のまつり」(1977年) 時代5、望郷 (1)映画…

Edesu一覧(1〜25)

1、哀 愁 森昌子「旅立つ彼」 2、悠 久 ナットキングコール「Mona Lisa」 3、哀 哭 森昌子「生きて下さい愛してください」 4、丹 心 森昌子「いつまでも愛していた」 5、清 廉 森昌子「おんなの海峡」 6、歌 詠 森昌子「早春賦」他 7、凛 呼 森昌子「…

時代20、されど豊饒の日々

阿久悠作詞、出門英作曲による「夕子の四季」は、ドラマチックな旋律はないものの、PPMの「パフ」を思い出させる情緒に溢れる作品である。一ヶ所だけインパクトある言葉が使われてはいるが、それもまた愛嬌で、特段の違和感ではない。 平淡な楽曲であるから…