蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

17、森昌子 抒情歌

1、「城ヶ島の雨」(大正2年)
歌手:奥田良三、作詞:北原白秋、作曲:梁田貞、(歌:森昌子

 大正2年(1913年)、島村抱月の依頼を受けて白秋が作詞。白秋は前年に姦通罪で告訴されて社会の激しい非難の中にありながら、その女性と共に移り住んだ三崎町でこの作品を書いている。人生の苦悩が優れた作品を生み出すとはよく言われが、白秋も例外ではなかったようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=aCpFQSFdp1U
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2、「愛国の花」(昭和13年
歌手:渡辺はま子、作詞:福田正夫、作曲:古関裕而、(歌:森昌子

 この曲は昭和12年(1937年)に国民歌謡として作られ、翌13年に渡辺はま子によってレコード化された歌謡曲。優しいメロディに銃後の婦人の思いを桜、梅、椿等にたとえて歌われていて、戦争や戦時体制を色濃く反映した軍歌ともいえるのだが、その優美な曲調が多くの女性の共感を呼び広く愛唱されたという。

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3、「知床旅情」(昭和35年
歌手、作詞、作曲:森繁久弥、(歌:森昌子

 映画「地の涯に生きるもの」のロケで知床に行き、撮影が終わる頃には出来上がっていたらしい。歌い出しが「早春賦」に似ているため盗作問題にもなったのだが、いわゆる森繁節の真骨頂とも言えるこの作品を森昌子が流麗に歌う。
http://www.youtube.com/watch?v=R6T-ka63EkA