蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

2011-01-01から1年間の記事一覧

Edesu25、震える魂

ジャニス・ジョプリンは27歳で死んだ。ジミー・ヘンドリックスもジム・モリスンも27歳だった。奇しくも最近のエイミー・ワインハウスの死もまた27歳だった。同じ27歳の森昌子が魂を震わせて歌う「寒椿」…。あなたには聞こえるだろうか、歌の合間に幽かに響く…

他3曲2、魂のメロディ

オルフェの叫びが…、哀愁に込められたギターが…、そしてリストを弾くために生まれたピアニストの音律が…。ジャズ、ロック、クラシックと分野は違えど、それぞれにそれぞれの魂がある。 渡辺貞夫 「MANHA DE CARNAVAL」 http://youtu.be/JQYTiQnNpKM サンタナ…

Edesu24、冬に咲く花

太陽は落ちる寸前の最後の輝きを残して西の彼方に沈み、世界は次第に暮れて行く。そんな夕暮れの寄る辺ない佇まいに日本の芳醇は香り立つ。番外1で並べたアメリカ芳醇トリオは豊潤でもあって強力だが、やむを得ん、日本を代表し森昌子に一人で対抗していた…

他18、グリーンホール相模大野

森昌子デビュー40周年記念コンサート「ありがとう そしてこれからも…」 日 時:2011年8月20日 18:30開演の部 場 所:グリーンホール相模大野 所 在 地:神奈川県相模原市大野4−4−1 収容人員:1,790名(1F:1,036席、2F:742席、車椅子:12席) 用 途:コン…

他3曲1、古き良きアメリカ

襟を正すことに少し疲れた時、人は寛ぐことも必要で、そんな時にはこんな歌を聴くのもいいかもしれない。いずれも女臭ぷんぷんだが、アメリカの空気に溢れている。古き良きアメリカである。映画、ジャズ、そしてカントリーの芳醇な香りである。 マリリン モ…

Edesu23、大いなる旅路

天才少女は荒野の彼方を目指して旅にでる。遥か昔、オデュッセウスが苦難を乗り越えて故郷イタケに戻ったように、少女もまた荒野を切り拓き、輝く未来にたどり着くだろう。 鉛筆・色鉛筆 次の2曲は、録音状態は少し違うが同じ時のものだと思う。この歌は私に…

俳句14 六郷渡れば

「六郷渡れば川崎の万年屋・・・」ではない、蜂太郎本舗なのだ。従ってよね饅頭はない。俳句なのである。蜂太郎本舗謹製の五七五である。 六郷の流れの記憶花かつみ 日本橋を4時頃に発つと高輪辺りで夜が明ける。そして六郷で多摩川を渡れば川崎である。その川…

Edesu22、清廉(2)

苔むす石段の上に立つと豊潤な樹の香りに包まれ、湿潤な森に迷い込んだような気分になる。それは、すべてを森に任せて漂う精霊の心持で、世俗の悪習とは無縁の幼少の清廉な心に戻ったような気分だった。(「松葉の流れる町」より) 鉛筆(2B)Edesu5の修正…

Edesu21、こちゃえ

「こちゃえ節」(「お江戸日本橋」の元歌) お江戸日本橋七つ立ち 初上り 行列揃えて あれわいさのさ こちゃ 高輪夜明けの提灯消す こちゃえ こちゃえ お前待ち待ち蚊帳の外 蚊に喰われ 七つの鐘の鳴るまでも こちゃ 七つの鐘の鳴るまでも こちゃえ こちゃえ…

31、森昌子 変幻自在

久し振りに3曲を見つけた。世に三大云々と称せられるものは多く、それらは種々雑多で広範囲である。高3トリオもそうだが三人娘や御三家、三筆、三都、三代集、三名瀑、三名園、三大珍味と次から次へで、枚挙に事欠かない。だが、先ずは三種の神器だろうし日…

俳句13 日本橋

日本橋。上を走るのが首都高速道路 日本国重要文化財のプレート 東京市道路元標 お江戸日本橋七つ立ちと歌われた日本橋は、今はその上に高速道路が重なり空は塞がれている。数年前、日本橋の景観問題について、時の首相と今も同じだが当時の都知事とにこんな…

時代19、懐かしの久保講堂

さらにRCサクセションと森昌子。 かって霞ヶ関にあった久保講堂は84年3月に閉館となり、とり壊されて今はない。両者ともここをコンサートの会場としているが、共に思い出深いものであり記念すべきものである。森昌子は初めてのコンサートがここだったし、RC…

時代18、青年の想いと少女の抒情

引き続きRCサクセションと森昌子。 「十八になる私の子供はギターのプロになるのだと申します。私どもには何が何だかわからなくなりました」 69年11月、朝日新聞にこんな身の上相談が載った。忌野清志郎の母からだった。 「大学へ行っても4年遊ぶんだから、4…

時代17、日比谷野音の昼と夜

駅から吐き出された人の波が段々疎らになると、歩く人は皆同じような格好の若者ばかりになる。そして電柱や建物には革命、粉砕、天誅などの殺伐とした文字が目立ってくる。この若者たちは皆日比谷野音に向っていた。 この夜のフォークとロックのコンサートは…

Edesu20、夕顔

黄昏に君が面影夕顔の花 森昌子「面影の君」 http://youtu.be/2rcOioAewHs 色鉛筆 夕顔は母なる匂いただ白く 夕顔に誘われ背の子眠る宵 夕顔は一夜限りの深き夢 夕顔は闇に融けずに生きる花 夕顔が闇を透かしてまたひとつ 夕顔は咲くべし夜を照らすべし 夕顔…

他17、宇都宮駅発車メロディに「せんせい」はどうだろう

以前に「森昌子に宇都宮市民栄誉賞を」(2010.12.4)と題して書いたことがあり、本来なら40周年を直前にして再びそれを記す頃なのですが、いかんせん震災や原発の問題が連日報道される今にあって、再びそれを声高に叫ぶのは如何なものかと諭されそうで、ひた…

俳句12 日比谷野外音楽堂

あのころは扉の向こう芥子の花 井上陽水の次にRCサクセションを考えたが、かって日比谷野音でRCサクセションを見たのがいつだったかはっきりしない。71年か72年だろうと思っていたが、色々と調べるうちに73年らしいことが判った。暑い夏の記憶は確かだったか…

俳句11 那須野が原

「芭蕉の里黒羽」(黒羽町教育委員会発行)より 元禄2年3月27日(新暦1689年5月27日)深川を後にして「奥の細道」の旅に出た芭蕉は、4月1日に日光に着き、その後、次の目的地那須の黒羽に向かった。その途中で道に迷い、草を刈る男に尋ねると、 「那須野が原…

俳句10 燕の子

さくらちゃんは元気にいるだろうか。 天に向かって開かれた燕の子の、まだ柔らかい嘴が、生きることの凄まじさを教えてくれる。いのちは必ず死に至る。限られた時間であるからこそ精一杯に生きて欲しい。 限られしいのちと生きよ燕の子

俳句9 泰山木

子は宝泰山木は明日の花 子宝観音と記念樹(赤坂豊川稲荷) 泰山木の花(国立オリンピック記念青少年総合センター付近)

他16、泰山木写真

泰山木:モクレン科の常緑高木 原産地:北米中南部 花期:5〜7月 学名:Magnolia grandiflora 和名:タイサンボク 英名:Southern magnolia 花言葉:前途洋々、威厳、壮麗 撮影:2011年6月10日 場所:渋谷区代々木 国立オリンピック記念青少年総合センター付…

松葉の流れる町(21)

「壬生さん、そう言えば壬生さんも歌手を諦めた口ですね。私も学生の頃はブルーグラスのバンドをやっていて、プロとしてやりたかったのですが、下手だからそれは叶いませんでした。だから演歌にそれほど詳しい訳ではないのです。しかも若い頃は日本のどろど…

時代16、過ぎ去りし時の記憶

1973年8月、1万3千トンのさくら丸が横浜港を出航した。この船は“日本一周・ろまんの船”と名付けられていて、女性ばかり7百名が客として、生徒として乗っていた。(中略)横浜を出て西へ向かい、九州の外側を通って門司に入港、そこで一日遊び、日本海を北上…

他15、智恵子の空

「がんばろう!石巻」と書かれた看板 そしてこの石巻。私に関係する二つめの町です。 離れた場所にある者が「がんばろう」などと、声高に叫ぶのはおかしいのかもしれません。しかし私には、情けないのですが、そんな言葉しか思い浮かばないのです。代りにこ…

他14、濱田庄司の町

10数年前、倉敷、尾道辺りを旅行した時、偶然入った美術館で、たぶん大原美術館だったろうと思いますが、「濱田庄司展」を見たことがあります。濱田庄司は益子焼の発展に尽くした人、程度の知識しかなかったのですが、それでも益子の町が私に縁ある町である…

他13、泰山木(5月31日)

赤坂豊川稲荷 森昌子 記念樹 泰山木 泰山木(右)と木蓮(左)

他12、アプリコを訂正する

曲名だけは、とメモったのですが、会場は思いのほか暗く、手元は殆ど見えない。ある方のブログに「愛燦々」の文字を発見。「はて?」とあらためてメモを開いてみると、確かに16は「おかあさん」ではなく「あいさんさん」と読める。そして、学園三部作の下に…

他11、大田区民ホール アプリコ

森昌子コンサート〜昭和歌謡史〜 日 時:2011年5月26日 場 所:大田区民ホール アプリコ 所 在 地:大田区蒲田5-37-3 収容人員:1,477名(1F:936席、2F:541席) 用 途:クラシック・ポピュラー音楽、ミュージカル、演劇、講演等 運 営:東京都大田区 JR蒲…

時代15、過ぎ去りし時の日常

井上陽水と森昌子の第3弾「過ぎ去りし時の日常」のテーマは「祭り」である。井上陽水は「夏まつり」、森昌子は「港のまつり」がその対象となる。 祭りとは祀るの名詞形で本来は神を祀ること。またはその儀式を指すものであったが、漢字の流入により祭り、奉…

時代14、過ぎ去りし時の情景

井上陽水と森昌子の第2弾「過ぎ去りし時の情景」は共に同名の曲名を持つ「少年時代」である。陽水のこの歌は時代の叙事詩であり、時代のスペクタクルでスケールの大きさを感じさせる。儚さや懐かしさばかりでなく力強さも感じさせる。その頃の勇気凛々たる息…