蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

他17、宇都宮駅発車メロディに「せんせい」はどうだろう


 以前に「森昌子宇都宮市民栄誉賞を」(2010.12.4)と題して書いたことがあり、本来なら40周年を直前にして再びそれを記す頃なのですが、いかんせん震災や原発の問題が連日報道される今にあって、再びそれを声高に叫ぶのは如何なものかと諭されそうで、ひたすら自制に徹し、自治体の裁量に委ねようと思う今日この頃なのです。

 規制緩和から始まった昨今の変革の波は、その論争を含めれば小さな政府や地方自治体への権限委譲は言うに及ばず、遷都問題は下火になったとはいえ、道州制は依然として巷間にあり、それらを踏まえつつ、宇都宮市並びに栃木県の更なる発展をお祈り申し上げる次第です。

 地方の行政が地元民の生活に直結した利便性やその他のサービス向上に努めるは勿論のことでしょうが、その独自性や特色を他の都道府県民や世界に広報することも大切なことかと考えます。それによる観光客の増加や新たな産業の誕生や成長が地域の活性化にも繋がるものであるとするなら、弛みない広報の継続は大事なことになるのではないのでしょうか。


 大上段に振りかぶってはみましたが大それた事を言うつもりはありません。JRの発車メロディについてです。高田馬場の「鉄腕アトム」は余りにも有名ですが、それなら栃木県内のJRの発車メロディはどうなのだろうと調べてみました。この種の好事家は結構多く、ネット上にも沢山の情報があります。残念ながらそれらの中に、それらしい特色あるものは見つかりませんでした。矢板の「浜千鳥」はあったのですが、その由来がよく分かりません。

 そこで提案です。宇都宮駅森昌子の「せんせい」はどうでしょう。加えてお勧めを何曲か挙げますので、関係各位の皆様ご一考頂ければ幸いです。

 JR東日本栃木県内の発車メロディ推薦曲。理由は以下に続けます。
1、「せんせい」(森昌子
2、「あの町この町」(童謡)
3、「県民の歌」(栃木県)
4、「夕顔の雨」(森昌子

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1、「せんせい」森昌子
作詞:阿久悠、作曲:遠藤実
http://youtu.be/PYCskESAGZg
 ご存知宇都宮出身森昌子のデビュー曲。これはスター誕生隆盛の呼び水になった曲であり、後に続いた歌手と共にアイドルや若年化など、歌謡界に一大旋風をもたらしたおおもとの曲。既存歌手のたらい回しとなっていた歌番組に一石を投じ、閉塞感に新たな息吹をもたらした。


2、「あの町この町」(童謡)
作詞:野口雨情、作曲:中山晋平
http://youtu.be/iB4PstSICWQ
 野口雨情は茨城県北茨城市の人ですが、終焉の地が宇都宮市であったことから旧居が保存され、この歌碑がある。栃木県に童謡、唱歌の歌碑は少なく、おそらくこれが唯一のもの。


3、「県民の歌」(制定:昭和37年)
歌:ダカーポ、作詞:岡きよし、作曲:川島ひろし
http://youtu.be/o7pSy6gHx44
 この種の歌にしては珍しく親しみやすいメロディで、ネット上の評判も良く、名曲といっていい。またこの歌が、栃木放送開始前と、とちぎテレビでも放送開始前と終了前にダ・カーポの歌で流れている事を考えれば、栃木を代表する曲の一つといえる。


4、「夕顔の雨」森昌子
作詞:阿久悠、作曲:遠藤実
http://youtu.be/q6t66u3IeIk 
 夕顔の実からかんぴょうはつくられる。かんぴょうはその80%が栃木で作られるという県を代表する産物である。「地元の人ぐらいかな、夕顔がわかる人は」とのコメントが胸に沁みた。この言葉を真摯に受け止めていただきたい。「夕顔の花を数へにいくところ」(九鬼あきゑ)に感じるそこはかとない情緒は、今の日本に少なくなった風景か。

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参考:「JR東日本ご当地発車メロディ集」
http://youtu.be/rQJcAeJH8Vo

 他に、常磐線には茨城県に関係ある吉田正坂本九の次のような歌謡曲が使われている。「若い港」「明日は咲こう花咲こう」「寒い朝」「いつでも夢」「公園の手品師」「恋のメキシカンロック」「上を向いて歩こう」「明日があるさ」「幸せなら手をたたこう」等