蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

他11、大田区民ホール アプリコ

森昌子コンサート〜昭和歌謡史〜

  • 日  時:2011年5月26日
  • 場  所:大田区民ホール アプリコ
  • 所 在 地:大田区蒲田5-37-3
  • 収容人員:1,477名(1F:936席、2F:541席)
  • 用  途:クラシック・ポピュラー音楽、ミュージカル、演劇、講演等
  • 運  営:東京都大田区

JR蒲田駅

大田区民ホールアプリコ

アプリコ模型

 震災のため延期となったコンサートが5月26日にあった。その14時30分開演の部を観る。私は森昌子コンサートは初めてである。森昌子に限らず歌謡曲系のコンサートは初めて観た。途中、お茶の間コントがあり、また衣装替えも多く、2時間弱で22曲を歌っている。この種のコンサートでは一般的な構成なのかもしれないが、演者にとってはなかなか大変な内容だ。
 さてオープニングだが、場内が暗くなるとフランク永井の「有楽町で逢いましょう」が流れ、昭和の雰囲気が醸しだされる。ステージにはこれも昭和の町並みを思わせるセットが組まれ、そこには「MORI洋装店」「まさこ美容室」の店名が見えた。これが昭和歌謡史の幕開だった。
 当日の22曲は以下の通り。尚、バックを務める「森の音楽隊」の楽器構成はピアノ、キーボード、キーボード、バイオリン、ギター、ギター、サックス、ドラム、ベース。
曲目(歌唱順)

  • 1、リンゴの歌
  • 2、港の見える丘
  • 3、星影の小径
  • 4、憧れのハワイ航路
  • 5、りんご追分
  • 6、津軽のふるさと
  • 7、南国土佐を後にして
  • 8、君の名は
  • 9、岸壁の母
  • 10、ああ上野駅
  • 11、せんせい
  • 12、同級生
  • 13、中学三年生
  • 14、おかあさん
  • 15、バラ色の未来
  • 16、立待岬
  • 17、愛燦々
  • 18、洗濯日和
  • 19、子供たちの桜
  • 20、愛傷歌
  • 21、哀しみ本線日本海
  • 22、越冬つばめ

 森昌子さんのセーラー服姿を見た。この年の女性に失礼かとは思うが、なんとも愛らしい。中場の頃、森昌子昭和歌謡史「夢、希望…そして愛」と題し、学園三部作を歌うのだが、その衣装がセーラー服で、登場は1Fの横通路だった。私の席は1Fの18列だったから、その3、4列前に現れ出たことになる。開幕から少女のごとく愛らしい姿だったのだが、ちなみに私は目が悪く、悪いと言っても近眼と老眼だが、オペラグラスがあるわけでもなく、ステージの人はくっきりとは見えなかった。それでもそう見えたのだからしようがない。その姿で握手を交わして観客席を巡った後、ステージ上で「セーラー服姿は、実は迷った」と話された。以前にテレビに流れたことがあるし、これはこれで良しだろう。 

 被災地の話もされた。13ヶ所を訪ねたとのこと。「さくらちゃん」の話の時に、私の前の男性客は何度か目頭を拭っていた。また行くと言われたが、さくらちゃんはあなたを覚えているでしょう。あなたの訪れを待っているかもしれません。是非、姿を見せてあげてください。

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補足:さくらちゃんとは避難所にいた1歳くらいの女の子。森昌子さんが避難所を訪ねた時、この子が足元にしがみついて離れなかったらしい。この子を抱いた写真は当日の会場でも紹介された。震災の影響は2ヶ月半が過ぎても、被災地は勿論のこと、東京や関東でもいまだに色濃い。