蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

7-3 「さようなら」と「みだれ髪」(1)

「さようなら」
歌手:森 昌子、作詞:阿久 悠、作曲:遠藤 実


さようならは こころを翔び立つ小鳩
傷ついた翼を けなげにもはばたかせ
いつまでも 見送る人の目の中に…
言葉はたくさんあったのに とうとう一つになりました
風吹き花散るその中で
あなたに あなたに まごころで
さようなら さようなら さようなら


さようならは 小枝をはなれる枯葉
去りがたい想いで 二度三度うちふるえ
あわれと 感じる人のおもいでに…
生まれて何度も言ったのに 言うたびからだがやせました
季節を見送るその中で
あなたに あなたに まごころで
さようなら さようなら さようなら
さようなら さようなら…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「みだれ髪」
歌手:美空ひばり、作詞:星野哲郎、作曲:船村 徹


髪のみだれに 手をやれば・・・
以下削除(1016、1、23)



 1980年代の美空ひばりは不幸の連続であった。81年に父親代わりとも言える田岡一雄と実母の喜美枝を亡くすと、82年には親友の江利チエミ、83年に弟加藤哲也、86年にもう一人の弟香山武彦と次々に身内と親友を失い、そして87年には少女の頃より兄とも慕った鶴田浩二にも先立たれていた。「演歌界の宝」と譬えた森昌子は86年に引退している。その悲しみと寂しさを紛らわす為の酒とタバコに体は蝕まれていった。美空ひばりは悲しみのどん底にあった。この「みだれ髪」には女の悲しみに女王の哀しみが加わっており、言葉では言い難い世界がある。
―――――――――――――――――――――――――――――――
当時の森昌子美空ひばりの軌跡
(「ポニーキャニオン森昌子BIOGRAPHY」、「HP美空ひばり」より)
1985年12月31日 森昌子NHK紅白赤組トリ「愛唱歌
1986年1月18日 森昌子NTV15周年特番「森昌子・華麗なる前進」
1986年6月29日 森昌子15周年記念リサイタル(NHKホール)
1986年8月21日 森昌子「さようなら」他3曲同時発売
1986年8月24日 森昌子ファイナルコンサート(歌舞伎座
1986年10月1日 森昌子結婚式
1987年4月22日 美空ひばり入院(福岡済生会病院
1987年8月3日 美空ひばり退院(福岡済生会病院
1987年10月9日 美空ひばり「みだれ髪」レコーディング
1987年12月30日 美空ひばり NTV「新たなる旅立ち!美空ひばり
1988月4月11日  美空ひばり「不死鳥コンサート」(東京ドーム)
1989年1月11日 美空ひばり川の流れのように
1989年2月6日 美空ひばり全国ツァー(福岡サンパレスホール
1989年2月7日 美空ひばり入院(福岡済生会病院
1989年2月15日 美空ひばり転院(順天堂大学病院)
1989年2月18日 美空ひばり一時退院
1989年3月21日   ニッポン放送美空ひばり、感動のこの一曲」を自宅から放送後入院(順天堂大学病院)
1989年5月27日  「麦畑、ひばりが一羽立ちて…その鳥撃つな村人よ」のメッセージ
1989年6月24日  美空ひばり死去(52歳)