蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

時代3、40周年


 来年の3月5日6日の2日間、東京ドームでイーグルス40周年記念の来日コンサートがある。大阪と名古屋は1日と3日である。かって、森昌子さんがアメリカ西海岸に長期滞在した時に聴いていたというイーグルスは、奇しくも同じ72年のデビューで共に40周年を迎える。そしてそこで聴いていたという「ホテルカルフォルニア」は彼らの76年の作品である。「私が選ぶ3曲 9、追憶の旋律」の中でその1曲として挙げた「ホテルカルフォルニア」を再び聴こうと思う。

 私は個人的には聴きに行って貰いたいと思っているのだが、森昌子さんは再びイーグルスを聴くのだろうか。多分、当日の演奏はアコースティックバージョンだと思うが、Youtube上で見つけられなかったので、オリジナルのエレキバージョンをリンクさせる。


イーグルス「ホテルカルフォルニア」(1976年)
http://www.youtube.com/watch?v=TmBETYpaJwk
イーグルス「ホテルカルフォルニア」(アコースティックバージョン)
http://www.youtube.com/watch?v=Jd-4yjUS4Oo


イーグルス公演日程

  • 3月1日大阪(京セラドーム)
  • 3月3日名古屋(ナゴヤドーム
  • 3月5日6日東京(東京ドーム)

チケットの販売状況はこちら
http://eplus.jp/sys/main.jsp?prm=U=14:P2=049894:P5=0001:P6=001


 そして、森昌子著「明日へ」より、その頃のことが書かれた部分を引用します。

 とうとう旅を締め括らなければなりません。私はその日、一人でサンタモニカの海岸に向かいました。ビーチを見渡せる場所に座り、カセットレコーダーでずっと、イーグルスの「ホテルカルフォルニアを聴いていました。周りには子犬と散歩している人、仲良くじゃれ合うカップル、スケートボードや自転車に乗った女の子たちがいます。誰もがキラキラと輝いていて、とても楽しそうです。
 空がだんだん夕焼けに変わっていきます。そんな景色を眺めているうちに、無性に悲しくなりました。「私はここで何をしているんだろう」という思いが胸に迫ってきて、涙が止まらないのです。視界がぼやける中で、ふとこう思いました。私がもし、人から「森昌子、輝いているね」と感じてもらえるとしたら、それは歌っているときなのではないか。自分はやはり、歌っていくしかないのかなぁ、と。
 歌手を続けるのが嫌で、逃げるように日本を飛び立って一ヶ月。心の中に再び、小さな明かりポッと灯った瞬間だったのかもしれません。100パーセント前向きな気持ちになれたわけではないけれど、ともかく私は、この逃避旅行に終止符を打つことにしたのです。(「明日へ」より)