蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

時代1、森昌子の履歴


 秋の日はつるべ落としという。冬の日もまたつるべ落としである。「朝顔に釣瓶取られて貰い水」のあの釣瓶である。この釣瓶の桶は日本では木桶が多い。ある程度重さもあり、落とす時に見当がつけ易いし、適度に沈むので水を汲み易い。軽すぎてはフワフワとして、壁面に当たり、また沈まないから汲み入れのに苦労するだろう。だが中国のある地方ではこの桶が、植物の蔓で編んだ籠なのだという。これは戦時中、中国にいた父の自分史に書かれていたことで、実際に経験したらしい。最初は水が洩れてしまってうまく汲めなかったらしいが、次第に慣れたと書いていた。零れてしまう籠を使う理由は何だろう。その籠には水が洩れるのを超えるメリットがある筈だが、私には見当がつかない。単なる技術的な問題か、それとも材料確保上のことからなのか、そんなことを考えながら読んだ。また、関係あるのかどうか浅学にして知らないが、籠釣瓶なる言葉があり、参考までにこれを引用するのでご覧頂きたい。

 籠釣瓶(かごつるべ)とは、水も漏らさぬ刀という意味で、よく切れる名刀を示す。籠でできた籠釣瓶は水が素早く洩れるので、その素早さを刀の切れ味に例えたとされ、水も漏らさぬという言葉と、逆説的な洒落として用いたといわれる。(ウィキペディア

 話を元に戻す。「森昌子と時代」である。何かに共通する3曲を探し、同時に同等の思い入れや文量を書くのは難しい。2曲は見つかるが3曲目に苦労することが多い。よって3曲に拘らないカテゴリーを設けることにした。おそらく「森昌子私論」と「私の選ぶ3曲」の中間くらいの内容になると思われる。まず、彼女の履歴やシングル一覧等を掲げ、それ以降よりその時々を探ることとする。


森昌子履歴

  • 本名:森田昌子
  • 1958年10月 宇都宮に生まれる
  • 1965年4月 宇都宮市立細谷小学校入学
  • 1968年4月 東京御田小学校へ転校
  • 1971年12月 「スター誕生」初代グランドチャンピオン
  • 1972年7月 デビュー「せんせい」
  • 1972年8月 ファーストコンサート(虎の門ホール)(26日)
  • 1972年10月 第5回新宿音楽祭 金賞「せんせい」(18日)
  • 1972年11月 第3回日本歌謡大賞 放送音楽新人賞「せんせい」
  • 1972年12月 第5回全日本有線放送大賞 新人賞「せんせい」
  • 1972年12月 第5回日本有線大賞 新人賞「せんせい」
  • 1972年12月 第14回日本レコード大賞 新人賞「せんせい」(31日)
  • 1973年1月 松竹映画「男じゃないか・闘志満々」映画初出演
  • 1973年8月 「祭りホリプロ花の3人娘」(日比谷野外音楽堂
  • 1973年8月 コンサート(27日)
  • 1973年9月 「ザ・チャンピオン」出演(スウェーデン)(24日)
  • 1973年10月 NTV「てんつくてん」ドラマ初出演(7日)
  • 1973年12月 第24回NHK紅白「せんせい」初出場
  • 1974年3月 「初のワンマンショー」(浅草国際劇場)(21〜24日)
  • 1974月12月 第25回NHK紅白「おかあさん」2回目
  • 1975年1月 「ワンマンショー」(浅草国際劇場)(8日〜15日)
  • 1975年3月 第47回選抜高校野球行進曲「おかあさん」
  • 1975年8月 東宝映画「初恋時代」森昌子 山口百恵 桜田淳子
  • 1975年12月 第26回NHK紅白「あなたを待って三年三月」3回目
  • 1976年1月 ワンマンショー浅草国際劇場(8日〜15日)
  • 1976年3月 「5周年記念特別番組」(NET演歌に涙と青春を)(3日)
  • 1976年7月 東宝映画「どんぐりッ子」主演(31日封切)
  • 1976年8月 「5周年記念特別公演」(名古屋御園座)(28日)
  • 1976年8月 「5周年記念特別公演」(大阪歌舞伎座)(29日)
  • 1976年9月 「5周年記念特別公演」(歌舞伎座)(27日)
  • 1976年10月 「5周年感謝の夕べ」(ニューオータニ)(13日)
  • 1976年12月 年末防犯キャンペーンに協力 警視庁より感謝状
  • 1976年12月 第18回日本レコード大賞 部門賞「恋ひとつ雪景色」
  • 1976年12月 第27回NHK紅白「恋ひとつ雪景色」4回目
  • 1977年1月 「ワンマンショー」(浅草国際劇場)(15日〜21日)
  • 1977年7月 「ビッグショー」(NHK)(31日)
  • 1977年8月 「特別公演」( 大阪新歌舞伎座)(27〜28日)
  • 1977年12月 第28回NHK紅白「なみだの桟橋」5回目
  • 1978年1月 「7周年記念ワンマンショー」(浅草国際劇場)(14〜22)
  • 1978年6月 「MM7リサイタル全国ツアー」(6大都市)開始(27日)
  • 1978月6月 東宝映画7周年記念映画「お嫁にゆきます」封切り
  • 1978年8月 第4回日本テレビ音楽祭入賞「津和野ひとり」
  • 1978年9月 「リサイタル」(帝国劇場)(21日)
  • 1978年10月 20歳誕生日パーティ(東京プリンスホテル)(13日)
  • 1978年10月 「おはなちゃん繁昌記」(テレビ朝日)(15日)
  • 1978年12月 第29回NHK紅白「彼岸花」6回目
  • 1979年3月 「特別公演」(新宿コマ劇場)(最年少座長4〜30日)
  • 1979年10月 徳間音楽工業からキャニオンへ移籍
  • 1979年12月 第30回NHK紅白「ためいき橋」7回目
  • 1980年5月 「特別公演」(新宿コマ劇場)(2〜11日)
  • 1980年10月 昭和55年度日本作詩大賞大衆賞「波止場通りなみだ町」
  • 1980年12月 第31回NHK紅白「波止場通りなみだ町」8回目
  • 1981年1月 「特別公演」(新宿コマ劇場)(2〜28日)
  • 1981年8月 古賀政男記念音楽大賞優秀賞「哀しみ本線日本海
  • 1981年8月 第5回日本テレビ音楽祭特別賞「哀しみ本線日本海
  • 1981年10月 NHK作詞大賞大衆賞「哀しみ本線日本海
  • 1981年11月 FNS歌謡祭音楽大賞歌謡音楽賞「哀しみ本線日本海
  • 1981年12月 第23回日本レコード大賞金賞「哀しみ本線日本海
  • 1981年12月 第32回NHK紅白「哀しみ本線日本海」9回目
  • 1982年1月 「特別公演」(新宿コマ劇場)(2〜27日)
  • 1982年8月 古賀政男記念音楽大賞 大賞「立待岬
  • 1982年12月 第33回NHK紅白「立待岬」10回目
  • 1983年5月 「特別公演」(新宿コマ劇場)(1〜26日)
  • 1983年10月 昭和58年度日本作詩大賞優秀作品賞「越冬つばめ
  • 1983年12月 第25回日本レコード大賞最優秀歌唱賞「越冬つばめ
  • 1983年12月 第34回NHK紅白「越冬つばめ」11回目
  • 1984年9月 「特別公演」(新宿コマ劇場)(1〜27日)
  • 1984年12月 第35回NHK紅白歌「涙雪」12回目
  • 1985年7月 「特別公演」(新宿コマ劇場)(1〜25日)
  • 1985年12月 第36回NHK紅白 紅組司会
  • 1985年12月 同 紅組トリ「愛傷歌」13回目
  • 1986年1月 「15周年特番」(NTV)
  • 1986年6月 「15周年リサイタル」(NHKホール)(29日)
  • 1986年8月 「森昌子ファイナル」(歌舞伎座)(24日)
  • 1986年8月  芸能界引退(31日)
  • 1986年10月 歌手森進一と結婚(1日)
  • 2001年12月 第52回NHK紅白16年ぶり14回目
  • 2005年4月 離婚を発表(19日)
  • 2006年3月 歌手復帰(ホリプロ)(27日)
  • 2006年4月 「明日へ」を刊行(幻冬舎
  • 2006年5月 「NHK歌謡コンサート」でテレビ復帰
  • 2006年6月 新曲「バラ色の未来」発売(7日)
  • 2006年12月 第57回NHK紅白「バラ色の未来」15回目
  • 2007年4月 NHK朝の連続テレビ小説どんど晴れ
  • 2007年7月 「お母さんぼくが生まれてごめんなさい」放送(13日)
  • 2008年3月 ホリプロを退社(31日)
  • 2008年4月 個人事務所「おんがく工房」設立(1日)
  • 2009年2月 「おんがく工房」より通販「子供たちの桜」(28日)
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参考:「ポニーキャニオン森昌子BIOGRAPHY」、「ウィキペディア」。1977年7月と8月の新歌舞伎座公演とビッグショーを入れ替えている。