蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

手紙10 竜胆の里(2)

「氏家雅子の手紙」

 詩集ありがとうございます。牧師さんがが持って来てくれました。バイロンは私には難しいのですが、一生懸命に読もうと思います。あの日、私は本を持って駅まで行ったのですが間に合いませんでした。それで牧師さんに預けたのですが、それを療養所に持って来てくれました。

 私はもう直ぐ退院して宇都宮に戻ります。2学期には少し間に合いませんでしたが、中学校に戻ります。それと、ほおずきを駅に続くあの丘に植えました。また、こちらに来ることがあったら見てください。

 牧師さんが、今度は遊びにいらっしゃい、といってくれたので、来年の夏休みは、治療ではなく遊びに来たいと思っています。ほおずきが育ってくれているといいのですが、見に来ようと思っています。
1971年
氏家雅子
山男のお兄さんへ