蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

他5、寒椿(森昌子)


 人家を離れた小道の傍らに毅然として花を開く寒椿の様が、一幅の絵のように思い浮かびます。
ライブでは感情が勝りがちな彼女がそれを適度に抑え、枯山水の如く見事に昇華した歌唱を見せてくれています。まさに渾身の歌唱と言って良く、このリサイタルの中でも出色の出来栄えだと思います。またシンプルな演奏とゆったりとした歌唱は情景を際立たせ、もはや芸術品とも言うべき仕上がりではないでしょうか。


 想い出の路遥かなり寒椿