他37、早稲田吹奏楽団
一ヶ月程前の1月18日、府中の森芸術劇場で早稲田吹奏楽団の定期演奏会がありました。妹から連絡があり、このサークルにいる姪の、就活に入るのだろう最後の演奏会になるからとの話に、「吹奏楽演奏会?…退屈そうだな」と思いましたし、クラッシックは勿論、ポピュラーミュージックや歌謡曲を含めこの手の場所へ最近は、ある方のコンサートを除けば全く行くことはないのですが、この時ばかりは「最後」の言葉に反応し、「行くよ」と答えたのでした。
殆ど初めて聴く曲ばかりだったのですが一曲だけ聞き覚えのある旋律があって、それがプログラム3曲目の「詩的間奏曲」でした。岩崎宏美に阿久悠が詞を書いた曲があるのですが、その「思秋期」を思い出したのです。
これはジェームス・バーンズがアメリカ・ピッツバーグにある高校のバンドのために作曲したもののようですが、初演がいつかは分かりません。
ジェームス・バーンズ(1949年〜)はアメリカの指揮者・作曲家。日本の吹奏楽界に多大な貢献をした、現代吹奏楽界を代表する作曲家の一人とされます。現在は作曲を学んだカンザス大学教授。また親日家としても知られ、洗足学園音楽大学の客員教授も務めています。
楽団名は不明ですが、その「詩的間奏曲」お聴きください。
詩的間奏曲
http://youtu.be/l8KIfqSVw_g
3部で構成された演奏会の第2部は、放送劇に沿って楽曲が演奏されるよう演出され、「GIFT〜沈黙のプロポーズ〜」のタイトル。
放送劇の舞台は1814年のサンフランシスコ。ゴールドラッシュが始まる30数年前の頃。主人公はニコラスとアンディ。ニコラスの恋人がアンディの妹ヴィクトリア。この設定に懐かしい感じがしました。
70回もの定期演奏会を続けるとは、凄いサークルもあったものです。パンフによれば、インターカレッジ形式をとっており、団員数160名くらいとか。伝統あるサークルのようです。定期演奏会は年2回、次回(第71回)は6月29日パルテノン多摩が予定されています。森昌子さんのコンサートとかち合わなければ、皆さん、出かけてみてはいかがでしょうか。
最後に、二階席から見ていたのですが気になる奏者がいました。打楽器を担当されていた女性の方で、勿論名前は存じ上げませんが、リズムを体全体に表し演奏されている姿が印象的でした。