蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

時代28、一億本のバラと一億人のためのロック


今は昔
論評を業わいとする賢人ありけり
世に溢れる女書生を憂いてか
若者の傾く姿を嘆いてか
一億総白痴化を虞けり


ある頃に
二百億年後の花火を見んと大言壮語する者ありけり
天の河の運命あるを唱え
その最後を見んと言うなり
その年月の余りに長きが故に
うつけ者めが正気を失いしかと
密かに嗤う者あるも
『二十億光年の孤独』を知らずして言う者なればと
一向に気に止める風もなかりけり


近頃には
器楽を奏し歌舞する若き集団あり
先の賢人に倣いしかONE 億 ROCKと称し
一億総ロック化の標ならんと聞こえけり


ある時、菩薩呟き給う
一億本のバラを降らせよう
汝らが未来のために、と
(純情詩集「二百億年の花火」より)

 横っちょにかむった略帽のへり、耳のわきのところに、左眼を隠すほどに垂れた紫色の眼帯を大胆につけていましたが、なんとこれが、二つの大きなリラの花房でした。(「薔薇の奇蹟」ジャン・ジュネ

森昌子「バラ色の未来」
http://youtu.be/7JkzMS6d4sQ
森昌子「リラの花咲くころ」
http://youtu.be/smIEEJxZvGQ