蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

時代4、森昌子の故郷 宇都宮


 宇都宮と言えば餃子が有名である。餃子と言えば宇都宮、宇都宮と言えば餃子と反射的に出て来る程である。更に、ビーナスが餃子の皮を纏った姿だという餃子像まであり、観光客の撮影スポットになっていると言う。「餃子の街 宇都宮」の真骨頂とも言うべきか。これがそのお姿である。現在は西口に移設されているがこれは東口にあった頃のものらしい。

 また、その異称に雷都がある。「雷都 宇都宮」である。確かに北関東は雷が多く、宇都宮もその例に洩れないのだろう。この異称は最近知ったが、そう言えば宇都宮出身の作家立松和平の小説に「遠雷」があったのを思い出し、成る程と思った。また、この小説は映画化もされているので、以下にその概要を記す。
 余談だが、かって妹の結婚式が宇都宮であった時に、降り立った駅前で映画の撮影に出くわしたことがあった。永島敏行がいたので多分、その「遠雷」の撮影だったのだろう。そしてそれは1981年だったのだろう。そんな事を思い出しながらこれを書いた。


映画「遠雷」(1981年)
http://www.youtube.com/watch?v=-sxoXLNyX-8

宇都宮を舞台に、都市化の波に流される人々の中でトマト栽培に賭ける青年の姿を描いている。
原作:立松和平「遠雷」、脚本:荒井晴彦、監督:根岸吉太郎
キャスト(役名):永島敏行(和田満夫)、ジョニー大倉(中森広次)、石田えり(花村あや子)、横山リエ(カエデ)、原泉(満夫の祖母)、七尾伶子(満夫の母)、蟹江敬三(カエデの亭主)、根岸明美(あや子の母)、森本レオ(和田哲夫)、鹿沼えり(和田敏江)、江藤潤(農協職員)、藤田弓子(チイ)、ケーシー高峰(満夫の父)

 他にも、大谷石の産地であり「石の街 宇都宮」とも言われる。その石は柔らかく加工しやすいことから、古くから石蔵をはじめとして建物の外壁や石塀、門柱、階段等に広く利用されてきたという。テレビ番組とのタイアップで設置されたあの餃子像もこの大谷石である。大谷石に関しては次のサイトに詳しい。
http://www2.ucan-ltd.co.jp/kikou/ohya/


 更に「妖精のまち うつのみや」とも言われるそうだが、これは記述を遠慮して幾つかのサイトをリンクさせる。
宇都宮妖精ミュージアム
http://www2.ucatv.ne.jp/~ufairy-m/index.html
妖精資料の概要
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/bunka/kakoevent/003655.html
フェアリー協会
http://islandnet.jp/fairy/topics/fairy.html


 今回は色々あるので宇都宮を特集した。そして最後にmmhigurashiさんによる森昌子の「港のまつり」をお聴き頂く。「港のまつり」は「なみだの桟橋」の前の曲で、1977年の若い頃の作品だが、「忘れたふりするふるさと」や「帰りたいでしょ港のまつり」の歌詞等の望郷の言葉が想い出される内容から言えば、やはりこの頃のほうが合う曲だろう。1981年とあるからこの映像は、映画「遠雷」が製作された年のことであり、「哀しみ本線日本海」が発売された年のことである。


森昌子「港のまつり」(1977年)

 宇都宮には冠が多いらしい。これ等の他にもまだある。だが流行の芸人の言い回しを借りてもう一つ増やす。「『森昌子の故郷 宇都宮』、あると思います」