蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

2012-07-10から1日間の記事一覧

松葉の流れる町(25)

それから数日後、達彦はカイロ大使館でつぐみの送った郵便物を受け取る。 「大田原君、郵便を預かっている」 カイロに着いた翌日、出勤した達彦に上野耕平がそう言って近づいてくる。上野は50代前半位の二等書記官だった。 達彦はカイロに異動した早々に大使…