蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

2011-01-08から1日間の記事一覧

松葉の流れる町(17)

輪の外に巍然と立つ男は詩人の金山佐知夫である。その姿は人込みに馴染まない。一人異質である。彼は妻の貞子との約束で出かけた浅草で、浅草寺に向かう途中に見かけた演歌を歌う若い歌手の幟の文字に、あることを思い出していた。それは以前に、出版記念パ…