蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

2010-08-23から1日間の記事一覧

松葉の流れる町(9)

「最近、山が好きなのか、都会を逃げたいのか分らなくなってきた。何故僕はここにいるのだろう」 達彦はポツンと言った。二人は療養所の前に整備された見晴らしの良い場所まで歩いていた。そこは昨年、雅子が良く歌っていた所で達彦と初めて会った場所だった…