蜂太郎日記

森昌子を聴きながら・・・

2010-07-16から1日間の記事一覧

松葉の流れる町(1)

1章 窓の外で湿気を失った木の梁が収縮する時の乾いた音がした。光を求める昆虫が窓ガラスに当る音だった。闇の世界から見れば、僅かな白い光でも類まれなる危険の予知能力を忘れさせるほど魅力的に写るのだろう。二元進化の一方の極にいるといわれる昆虫の…